その4~前編~はこちら
念願のお宿、お古さんに行く当日。
私のアバウトな性格のせいで、宿にたどり着くまでに、いや~な汗を一杯かいてしまいました。
スイッチが入っているときは(仕事時)、事前に二重三重のチェックを怠らず万全の態勢で挑むのですが、いざオフになってしまうと「なんとかなるか~」のグダグダな性格へと変貌する二重人格者です…電車を乗り過ごしたり、忘れ物女王になってしまったり…
前夜、庄原市「ひだまりカフェ」さんでのライブを終えた後、隣の三次市へ移動し私と娘は伯母宅へ、ゲンさんは伯母宅至近のホテルに宿泊して翌朝合流し、再び庄原市へ戻り、父方の生家へゲンさんを案内してからお古さんへ向かう予定でした。
ところが、まずお古さんへ先に寄る用事ができたため、急きょ三次から直接お古さんへと向かいました。事前にメールで頂いた地図は父の生家から来た場合の説明が書いてあったので、当然ルートは違うだろうと勝手に判断して、住所をナビに入力して向かいました。
途中から、舗装されない道に入りました。
いつまで経ってもその道は舗装されないままです。
人家も何もありません。そこはまさにTravessia(ひとけのない道)。
次第に雨も降ってきました。
さらに、ナビが不審な動きを示すようになり、携帯が「圏外」に。
だんだんと不安が募ります。
道がある限り、前に進むしかない。
人生哲学と不安のせめぎあいとなりました。
不安がマックスになったころ、ある工場らしき場所に出ました。
建物の中に人がいたのを発見したときの安堵感といったら(涙)
「この先は道がつながっていますか??」
「いーやーここは行き止まりじゃけえ、来た道を戻りんさい。時々あなたらみたいにナビでここまで来る人が来るんじゃけどどういうことかのう。パンクに気を付けて帰れえよう。」
おじさんのおかげで引き返す決心がつきました。
無事に圏内へもどり、お古さんから送られたメール添付の地図を開いて最後まで目を通してみると、 「車のナビは不正確なので使用しないでください」 とちゃんと注意書きが書いてありました><
「これもあとで笑い話になる旅のエピソードになりますよ。ハハハ」と、ゲンさんは終始笑顔でした。ほんとにいい人です。
なんとかかんとか、お古さんへ到着したあと、父の生家へと向かいました。
ここでまたしても、私はやらかしてしまいました。
母屋の鍵を間違えて持ってきてしまったのです!!!
普段使わない鍵なので、「えーっと、たしかこれだったかな」と持ってきたものは丸っきり違うものでした…
結局、ゲンさんを案内できたのは家周辺の山だけになってしまいました。
「日本昔話みたいなところですね~~~。」と、その田舎ぶりにびっくりされていたご様子。人工の音が聞こえない、まさに自然の中の場所です。
とりあえず雰囲気だけ見てもらい(もうほんとに申し訳ないの一言)、最終目的地お古さんへ予定時刻の2時間遅れで到着しました。
写真は、以前母屋内部から撮影していた一枚です。
変な汗を一杯かかせてしまったのにゲンさんも娘も穏やかにつきあってくれて、この珍道中は思い出深い一コマとなりました。二人ともごめんね💦