前記事で、「躊躇なく手術を決めた」とは書いたが、一点だけ不安要素はあった。
術後、共鳴が変わるかもしれない、と言われた。 どんなふうに変わるかは医師にも読めないとのこと。
もしかしたら皆さんに親しんでもらってきたこの声が微妙に変わるかもしれない。
だからといってこの状態を放置していると、今後悪化して歌えなくなるかもしれない。
総合的に考えて、声が「良くなる方」に賭けた。
その他、「1~2mmくらい鼻の高さが低くなるかもしれない」とも言われた。
そうなったら受け入れるしかないと心に決めた。
クリニックは耳鼻咽喉科ではなく、鼻専門。
診察内容や治療が限定されているので、全てがシステマティックだ。
手術を即決したので、その日のうちに看護師によるヒアリングがあり、既往歴と薬の服用歴を徹底的に確認された。
私の病歴の多さといったら...(溜息)。
別日には全身状態のチェックのため、一般的な健康診断が行われた。
初体験だったのは、嗅覚のテスト。
コーヒーやわさびなど、特徴的な物質の香りがすり込んである試験紙のにおいをかいで、4択から選んだ。
におい当てクイズは楽しかったので、もっとやりたかった。
さらに別日には、手術当日の付き添い人(夫)と二人でオリエンテーションを受けた。
日帰り手術なので付き添い人はマスト。
術後、公共交通機関の利用は禁止で、自家用車かタクシー利用が必須とのこと。
場所は東京。タクシー使ったら一体いくらになるのか...
夫の予定と私の仕事のスケジュールを合わせて、手術日は8月31日に決定した。
また、オリエンテーションでは想定される術後の状態に関して説明があった。
「詰め物が取れるまでは口呼吸になるので喉の乾燥を防ぐため良く水分をとり、飴をなめるなど対策を」
「出血が多い場合はすぐに連絡を」
出血がひどい場合は手桶に溜まるくらい出ると聞きぞわっとしたが、それよりも喉の乾燥は歌手の大敵なので、1週間も耐えられるか心配になったが、看護師さんの一言ですぐに持ち直した。
「お子さんも我慢していますから」
手術2日前にPCR検査を受けて、準備万端整った。 思わぬほか長くなったので、今日はここまで〜 「手術のこと 当日編」へつづく 🍀前編につづき、赤ちゃんショコラの発掘写真を掲載🥰