この連休は毎日庭仕事しながら過ごしました。最終日の昨日はあいにくの天気だったので、未完成だったタイ旅行記を書きました(例のごとく今更な感じですが…)。
海外は疎か、国内旅行もままならなくなった今、ちょっとだけ旅気分を味わえた特別な時間になりました。
最初から読んでみたいかたのために、リンクを貼ります(一応、一日目の記事から順に飛ぶように設定し直しました)。
タイ旅行記 <#Day 1> <#Day 2> <#Day 3 Part 1> <#Day 3 Part 2> <#Day 4> <#Day 5> 1年半前のタイへ、タイム・スリップです!
Day 6 ー2019年10月15日ー
前日と同じく、朝6時に起きて都会のプールを楽しんだ。
朝陽が眩しく美しい。
娘の指示通りの場所で一枚。
ダイヤモンド富士ならぬ、
ダイヤモンドMIDORi
次は、水面に映る面白い写真を撮りたいと、こんな一枚。
娘の撮る写真が好きだ。彼女の友人たちからも評判がいいらしい。
被写体が喜んでくれるようないい写真を撮りたいという娘の気持ちが写真から伝わってくるからだろう。とても大事なことだと思う。
ひと泳ぎしたあと、朝食をお腹一杯食べてホテルをチェックアウトし、バンコク在住の友人、ゆき子さん宅へ向かった。
最寄り駅とお住いの間をマンション住民専用のトゥクトゥクが走っている。
トゥクトゥクで旅気分を盛り上げながらマンションへ向かい、一旦荷物を置いてバンコク市内の名所に連れていってもらった。
まず、チャオプラヤー川を走るボートに乗った。
船同士がぶつかりそうで冷や冷やするほど沢山の船が縦横無尽に行き交う。
絶対にこの川にだけは落ちたくないからぶつからないでくれ~と念じながら、船上から望む景色を楽しんだ。
午前中は、バンコクの寺院巡りをした。
「外から見るだけで十分」という寺院と、「ここは見応えあり。団体ツアーだと時間制限で見られないエリアもゆっくり見られる」という寺院をゆき子さんがテキパキと選んで下さったおかげで、メリハリのある散策になった。
三大寺院の一つ、ワット・アルンそばで下船。
ここは外からざっと見て、記念撮影のみ。
再びボートに乗り、対岸側にあるワット・ポーを訪れた。 ここはじっくりと拝観。
見所はなんといっても黄金色に輝く涅槃像だ。
そして、回廊好きにはたまらないスポットを発見。
私は回廊が大好きだ。
外でもなく内でもない、そういう曖昧な空間に惹かれる。奥行きにもドラマを感じる。
これまで最も印象深かった回廊は、スペイン・グラナダにあるアルハンブラ宮殿の回廊だ。もう一度訪れてみたい。
コロナ禍が終わったら、世界中の美しい回廊を巡り、写真を撮る旅がしたい。
タイ仏教に触れ、厳かな時間を過ごしたあとは、タイ・シルク事業で成功したアメリカ人実業家ジム・トンプソン氏の博物館「ジム・トンプソンの家 Jim Thompson's house」に向かった。
ガイドツアーは予約制で、時間を決めて予約したあと、隣接するレストランで昼食をとった。
やっと美味しいタイ料理に会えた~!
レモングラスティーが爽やかで、スパイシーなタイ料理にピッタリだった。
郷土の料理や飲み物はその土地の空気を感じながら食すのが一番美味しいと思った。
店内のインテリアも洗練されていて快適だった。
その後、ジム・トンプソンのお宅拝見。
足を踏み入れた瞬間、2012年にメキシコが誇る世界的建築家ルイス・バラガンの家を訪れた時の感動が蘇った(興味のあるかたは過去記事「世界遺産ルイス・バラガン邸」を読んでみてくださいね)
ジム・トンプソンも元々建築家としてのキャリアがあり、建物の随所に彼のこだわりが感じられた。
常夏ならではの屋外のリビングもその一つ。
(写真は隣接する土産屋さんで購入したパンフレットより)
そして、この紫!! バラガン邸の壁面の色にそっくり!!
マホガニーと緑と絶妙にマッチしている。
タイシルクの素晴らしさを世界に知らしめた大実業家は、1967年にマレーシアの友人を訪問中失踪し、行方不明のままとなっている。
消息がわからないというのは大変不幸なことではあるが、大事業を成し遂げ、思い通りの自邸を建てたジム・トンプソンはきっと幸せだったに違いないと、あの空間にいて感じた。
人の幸せはひとそれぞれだ。
他人に評価されるものではない。
世の中には、ある一定の価値観に縛られて他人の尺度でしか幸せをはかれない人がいる。そしてその尺度を他人にも押し付けようとする。
私は、誰が何と言おうが、自分が良いと思うものや大切にしたいことを守っていきたい。
「あの人、不幸せそうね」と思われても、自分が幸せだと思えばそれで充分だ。
むしろ、「あの人幸せそうでいいわね」と思われながら、実際は不満を抱えながら過ごしている方がよっぽど不幸せだ。
旅は、自分の人生にとって何が大事なのかを再確認させてくれる。
夕食は、バンコクで大人気の韓国発祥フライドチキン、ボンチョン・チキンに連れて行ってもらった。アメリカでブレイクしてアジア各国に店舗を拡げているそうだ。
ゆき子さんの娘さん(日本の大学に在学中で今回は会えず😢)もボンチョン・チキンが大好きなのだそう。
美味しくて娘も私も写真撮り忘れたので、ボンチョンのインスタから紹介しよう。
また食べたい!
タイ最後の夜はゆき子さんのお宅で熟睡させてもらった。
海外ならではの広くて天井の高いリビングルームのある素敵なマンションにお住まいだ。
ゆき子さんのおかげで、バンコクでも充実した時間を過ごすことができた。
私たちが出会った当時、ゆき子さんは在ホンデュラス日本大使館にラテンアメリカ研究の専門家として赴任されていたが、現在は日本語を教える仕事をされている。これからは、ライフ・シフトの繰り返しが当たり前の時代になるだろう。その時々の自分に合った仕事をみつけてキャリアを積んでいく生き方は素敵だ。
ゆき子さん、本当にお世話になりました。
コロナ禍が終わったら、今度はうちにも泊りに来てくださいね😊
翌朝、10月16日にバンコクを出て、同日の夜、羽田空港に無事戻ってきた。
今回の旅を通して娘に一番伝えたかったのは、自由な旅の魅力だった。
決められたところを決められた時間通りに動くのではなく、自分が行きたいところを決めて居たいだけそこにいる。それが旅の醍醐味だ。少しでも伝わってくれていたら嬉しいな。
人生も同じで、親や世間の価値観が敷いたレールを歩むのではなく、自分でレールを作って自分のペースで進んでほしい。
心からそう願っている。
いつか、娘が計画を立てた旅がしてみたいものだ。
そう遠くはない気がする。