娘が小学3年の時から、毎週火曜日一時間目前の10分間保護者による絵本の読み聞かせを行う活動に参加してきました。
読み聞かせは、学校内で保護者が唯一子どもたちに直接発信できる貴重な時間です。
と、私は思って積極的に参加してきましたが、参加者は年々少なくなる一方で、6年になってから最初に手を挙げたのは私一人でした。最終的には7人集まりましたが、他の2クラスはゼロだったそうです。様々な事情があって参加したくてもできない人もいる中、できるのにやらないのは実にもったいないと思います。
今日、最後の読み聞かせに行ってきました。
インフルエンザで一週間学校を休んだ娘と一緒に歩いて登校しました。
「お母さんって、買い物しているときもそうだけど、なんでこんなに遅く歩けるのかと思うほど歩くの遅いよね。」
と、娘に言われてしまいました(悲)しかも娘は体力落ちてるはずなのに(涙)
私はしゃべるのも、食べるのも、遅いです。歩くのも遅いみたいです。
もうほぼ同じ背丈になりつつある娘。
娘が1歳で歩き始めるようになって、娘のペースに合わせて長い時間かけて散歩していたころを懐かしく思いだしました。
今や立場はすっかり逆転。 娘の成長と自分の老いを実感しました。
脱線してしまいましたが、、、 これまで、最後の読み聞かせには普段扱わないちょっと重たいテーマの絵本を選んできました。
3年生ー白血病の子どもが主人公。「チャーリー・ブラウンなぜなんだい?― ―ともだちがおもい病気になったとき ―」
4年生ー食肉になるために解体センターに連れていかれる牛のみいちゃんと、小さい頃からみいちゃんと一緒に暮らしていた女の子のお話。「絵本 いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日」
5年生ー戦争で足を失ったルワンダの人々のために義足を作って寄付する活動を行う茅ヶ崎在住日本人女性の話。「希望の義足」
そして今年は2冊選びました。
絵本作家長谷川義史さんは、娘が2年生の時に来校し講演して下さいました。とてもユニークでハートの熱いかただという印象を受けました。
子どもたちも私も大好きな長谷川さんの絵本で締めくくりたかったのと、広島に生まれたものとして、一度は原爆をテーマにした本を選んで子どもたちに読みたいとずっと思っていてこの本を選びました。英語の対訳もついていたので、日本語と英語の両方を読みました。
ミカちゃんは空気が読めないタイプ。でも、人とは違う魅力をもった女の子。
子どもたちがこれから生きていく上で、自分が気に入らないからといって誰かを疎外するような大人になってほしくない、違いを認めて相手を大事にする心を持ち続けて欲しいという願いを込めて、この絵本を選びました。
みんな神妙に聴いてくれました。集中して聴く子どもたちの瞳は実に愛おしいです。
ああ、もう終わりか。
なんだかとても寂しくなりました。 これまで選んで読んできた絵本が走馬灯のように頭に浮かびました。
時に、読みながら涙してしまった絵本もありました。
参加していなければ、こんなにキラキラした思い出は心に残らなかったと思います。
読み聞かせ、参加して本当によかったです🍀