去年の8月6日、私は広島にいました。 姪っ子の通う中学の平和集会に参加しました。 本来保護者が参加する会ではありませんが、私は今教育現場でどのような平和教育が行われ、 子供たちはどう感じているのかを知りたくて、遠方から来たということで特別に校長先生に許可をいただきました。 その時の模様を書き綴った内容から一部抜粋します。 ~☆~☆~☆~ 集会終了後、校長先生と10分くらい意見交換をさせて頂きました。 子どもたちが「学び、考え、行動する」を実践している様子を拝見できて胸を打たれたこと、 神奈川にいると、8月6日に対する意識、平和への意識に広島との温度差を感じるので、学校教育に何か行動を起こしたいと考えている、 という想いを伝えました。 校長先生は女性で、他県のご出身とのこと。 広島大学教育学部に進学し、教員になり結婚もし、広島に住む続けることになったそうです。 広島の平和教育に関しては広島出身者とは一線を画してみつめてこられたご様子でした。 「温度差があるのは当然のことです。ここに住んでいる子供たちは何がしか被爆体験者とつながりがあって、身近にとらえる環境があるんです。 小学校、中学校という感受性の優れた時期に学んだことは一生涯心に残ります。 平和について子どもの頃から学ぶ土壌のあるこの子たちが将来広島から はばたき、平和への想いをそれぞれが世界に伝えていってくれたらいいと、私は思っています。現に小中を過ごしたあなたも(私)熱い想いを持ち続けておられるではありませんか」 私は、これまで、8月6日に、唯一の被爆国であることに、拘り過ぎていたのか もしれません。 地域の歴史に合わせた平和教育ができれば、より子どもたちの心に響くのかもし れない。 原爆投下から70年の昨日、私の心に新しい見方がすっと入りました。 ~☆~☆~☆~ この時の想いを胸に、今年の夏を迎えました。 8月4日の渋谷eplus LIVING ROOM CAFE & DINING でのライブは通常スタンダートを中心に演奏しますが、この日は敢えてボサノヴァではないこの曲を選びました。 「A PAZ(平和)/GILBERTO GIL」
歌詞の中の一文が私の想いの全てを表現しています。 Que contradição Só a guerra faz Nosso amor em paz 「戦争だけが私たちの愛に平和をもたらすだなんて、なんと矛盾してるんだ」 校長先生の言葉を胸に、71年前の終戦日を二度と迎えることがないよう、平和への想いを伝える活動を続けていきます。