別れは生きている以上避けられない自然なこと。
大切な人の数ほど胸を引き裂かれる別れは必ず来る。
「その時」が今日でないことを祈りながら日々を過ごす。
あまりにも突然だった。
大切な同級生が亡くなった。
体調急変だった。
表裏のない
言いたいことはスパッと言う
竹を割ったような彼女が大好きだった。
社会から疎外された人々に常に心を向ける優しい彼女が大好きだった。
高校の同級生、めぐちゃん。
高校時代はあまり接点はなかったけど
周囲に流されず群れで行動しない彼女に一目置いていた。
2016年に故郷で初めてライブをしたとき、めぐちゃんと久しぶりに再会した。
ライブ準備に協力してくれた同級生京子ちゃんがめぐちゃんを誘って一緒に来てくれた。
京子ちゃんとは当時から仲良かったけど、めぐちゃんとはほとんど話したことがなかったのに、まるで古い親友に再会したような感覚だった。時を経て私も長い物には巻かれないようになり、ようやくめぐちゃんと波長が合うようになった気がした。 初ライブ以来、めぐちゃん、京子ちゃん、高校の同級生、そして地元の支援者の方々にずっと応援してもらっている。
墓参りを兼ねた帰省ライブは私の誕生日と毎回かぶり、いつもみんなで心のこもったケーキを用意してくれた。
申し訳ないと思いつつ、両親のいない故郷に帰る寂しさを忘れさせてくれる温かい時間に幸せを感じた。
めぐちゃんはよく「みどりちゃんの歌は言葉はわからんけど聴くと胸がスーッとする」と言ってくれた。嬉しかった。
去年の春、ひさしぶりに帰省したとき初めて2人だけで会った。
彼女の生い立ち
これまでの仕事
大事にしていること
一杯語ってくれて
魂の奥深いところで繋がりを感じた。
去年の夏
仲間4人で集まって
お腹が捩れるほど笑って歌った。
それが最後になってしまった。
「みどりちゃんに会いたいよ」
LINEでメッセージをくれたとき
あの時一人大病と向き合っていたことを後になって教えてくれた。
すぐに会いにいけない距離が恨めしかった。
おばあちゃんになっても会おうと約束していた。
もっといろんなこと、話したかった。
まだ一杯会いたかった。
前日まで好きなゴルフをしていたそう。
突然の病は彼女の命をあっという間に奪った。
友人はみな哀しみを抱えつつも口をそろえて「彼女らしい最期だった」と言う。 ずっと変わらない潔さ。 めぐちゃんはやっぱりすごいよ。 かっこいいよ。 人の寿命に早いも遅いもない。
生き切っためぐちゃんの人生は文句なしにすばらしかったと思う。
めぐちゃんに出会えてほんとによかった。 めぐちゃんへの恩返しは、彼女が大事にしてきた地元のつながりを大事にしていくこと。 みんなに会うたびにめぐちゃんにも会える気がする。